名古屋の弁護士のブログ

守秘義務に反しないよう、受任事件とは関係ないことについて雑記するブログです。

契約実務

存続条項の意義ー契約書のリーガルチェック

契約書の条項のなかに存続条項(残存条項)といった条項が入っていることがあります。 例えば以下のような感じです。 第〇条、第〇条、第〇条の規定は、本契約終了後も有効に存続する。 存続条項で挙げられている第〇条の内容は、契約書によって様々ですが、…

共同研究開発契約締結前の秘密保持契約(NDA)の注意点

共同研究開発は、相互に技術やノウハウを補完できることにメリットがあります。そのため、秘密情報等の開示はほぼ必須であり、共同研究開発実施の検討においては秘密保持契約(NDA)が締結されるのが一般的です。 この記事では、共同研究開発を検討するに…

秘密保持契約書(NDA)作成のポイント

(追記・改訂:2020年3月9日) この記事は秘密保持契約書(NDA)の作成を初めて担当することになった法務担当者向けに名古屋の弁護士が書いたものです。 目次 作成方針の検討 秘密情報の定義 原則全てとするか具体的に特定するか 秘密情報の例外 秘…

契約書のタイトルと裁判での契約の解釈-請負か準委任か労働か?

契約の法的性質によって、適用される法律が変わったり、契約書に印紙税が課されるかどうかが決まるので、契約を締結するときに契約の法的性質を考えることは必須です。 例えば、契約が請負契約であれば、契約書に印紙を貼らなければなりませんし、報酬は仕事…

開発したプログラムの著作権の帰属先

問題です。 A社は顧客管理システムの開発を,情報システム子会社であるB社に委託し,B社は要件定義を行った上で,設計・プログラミング・テストまでを協力会社であるC社に委託した。C社では優秀なD社員にその作業を担当させた。このとき,開発したプログラム…